夜明けの虹

言うほどこいつの考え知りたいか?

シンソウノイズプレイ記②:深まる世界、膨らむ探究心

今日もシンソウノイズをプレイしています。

 

3章の終わりまで進みました。

章ごとに振り返っていきたいと思います。

(感想ブログの方は、キャラクター毎に所感を述べていく予定です)

 

第1章

ジャブが来たと思った間隙も無くストレートが飛んできました。

不穏な空気は爆発寸前にまで充満していたとはいえ、

まさか同じ日に2度の事件が起こるとは、驚きました。

 

雪本さくらの死は想像よりも遥かに早く迎えることになりました。

あまりに早いもので一真君と僕の間で彼女の死に対する感情に乖離が起きています。

特別な喪失感を共有することは叶いませんが、美しい幻影の死を現実の死が汚している

感覚は何となく伝わります。

 

第2章

衝撃的な死から息つく間もなく、一真達3班はクローズドサークル下の密室殺人事件に居合わせます。

立て続けに死人が出るとは、名探偵もかくやという巻き込まれっぷりです。

 

事件については、トリックの組み方と真相自体が微妙でしたかね。

展開も唐突で、某ゲームで無理やり列車内殺人に巻き込まれたことを思い出しました。

あのおばさんが死んだお陰で百合子の婚約も果たされるか分からなくなり、

犯人に怒りが湧かず被害者に哀れみも大して抱きません。

百合子との媚薬えっちの機会をくれたので感謝はしています。

 

このまま、他の事件の発生・解決を挟みながらゆっくりと解決に導かれていくのでしょうか。

物語の最果てに何が待ち受けているのかと、読み進めたい気持ちを加速させてくれます。

 

第3章

雪本さくらに瓜二つな従姉妹・清川ひかりの登場だったり、

沙彩狂言ではなく本当に霊がいたり、能力者を束ねる組織の存在が明示されたりと、

世界観がよりディープになっています。

 

現実世界に干渉出来る霊がおり、霊視能力、思考受信能力の他にも異能の存在が示唆されています。

事件のトリックが何でもありの可能性を秘め出しました。

興ざめするのか、劇的な面白さを生み出すのかはどう展開されるかに依るところです。

 

さて事件についてですが、2章と違い雪本さくら絡みなので興味深く読めました。

シンソウノイズは全体的に、ハウダニットに重きを置いている印象を受けます。

特に今回は犯人の名前も動機も分かっている状態だったので、推理には集中させず

雪本さくらを取り巻いていた環境の悲惨さに注目してほしい狙いがあったのかもしれません。

 

雪本さくらの背景の概略が判明し、一歩一歩真相に、物語の終焉に近づいていきます。

待ち受ける真実は、真実を知った彼らはどのような顔を見せるのか。

決して明るい話ではないのに、ワクワクしている僕が居ます。