夜明けの虹

言うほどこいつの考え知りたいか?

優しさ喰らいのバケモノ

僕は物語に登場するキャラクターの”優しさ”が大好きです。

全てを赦してくれるような、包み込んでくれるような愛ってたまらないですよね。

 

それなら——

僕自身は、人に優しく在れるのでしょうか?

 

答えはノーです。

人の優しさを喰らい、ニチャニチャと笑みを浮かべ、

受け取った優しさをどこにも還元できず、やがて周囲には誰も居なくなる。

そう、それは単に

 

優しさを喰らうバケモノなのでした。

 

自分自身を客観視することから”逃げ”ていたので気づきませんでしたが、

この事実に辿り着いて愕然としました。

 

人に優しく出来るというのは、勇気の要る姿勢だと僕は感じています。

何も返って来なくたっていい。無償の愛を与え続けていく。

これは、僕にとっては宗教の力でも借りないと厳しいのではないかなと思います。

現状、どう足掻いても何処にでもいる「優しくない人」なんです。

 

尤も、「自分にはないもの」を持っているから焦がれるものがある、

そういう考えもあります。

 

だからといって、Give meを繰り返すだけの存在で居続けて良いのでしょうか。

良い、ということはないです。

ですが僕はもう、立派な人になることを諦めました。

バケモノとしてどう生きていくかを模索しています。

 

皆さんはまだ、人間ですか?