いよいよ天ノ少女が発売しましたね。
僕もまた昭和33年に帰ってきました。
あの探偵や紫ちゃんとまた時間を共に出来て幸せです。
パラノイアの行方に注目ですよっ。
そして、昭和33年といえば『赤線街路~昭和33年の初雪~』ですよね。
多くの人にとって許容し難いんだろう主人公の如月真之君の生き方を思い出します。
彼って赤線に売られていった母親を探して赤線宿に来たわけじゃないですか。
赤線自体にもイヤな感情があるわけですよ。
なのに、宿にいる人たちと接していくなかで、滅びゆく赤線に対して情みたいなものが湧いて言動が狂っていくんです。
この矛盾がどうしようもなく人間っぽくて好きなんですよね。
確信していたものが新たに見聞きした情報によって瓦解し、苦しみ悶えることは誰にだってあります。
真之君が狂っているように見えるのはそんな裏側が見えづらいからでしょうか。
躊躇なく人をぶん殴ってさえいなければもっと色んな人に受け入れられたかもしれないですね。
そしてパワプロのマイライフで彼の名前を使っているのはこの世界に数人もいない自信があります。
それと、昭和33年って長嶋茂雄が巨人に入団した年らしいですね。
遠いようで近いような、微妙な親近感を覚える……野球好きな人間としてはこの時代を象徴する出来事のような気がします。