独特な世界が魅力の、晩年に発表された作品ですね。
低偏差値高校から低偏差値大学に行ったので今まで知らなかったのですが、もっと話題になればいいのにと思うぐらい面白かったです。
雌が雄を誘惑して追い掛け回すという「河童の生殖構造」の場面を紹介している場面が最も印象に残っているのは読み手としておかしいのでしょうけど……。
僕が現実で下を向いてばかり歩いているのは知られざる世界へ繋がる穴を無意識的に探しているからでしょうか。
過去の記事にも芥川作品を読んだと言っていた通り、現在、短編集を読んでいるのですが
現代人(の、低能)にとっては難解なものも多い氏の作品の中では非常に読みやすかったです。
現代により近い時期に発表されたということもあるんですかね。